2014(H26)年度
京都府高等学校バレーボール新人選手権大会
京都府大会南部出場決定戦
予 選
北嵯峨 × 桃 山
Set-1
開催:2015(H27)2月7日(土)
会場:西京極運動公園体育館
・・・・ ▶2Set
今日の予選会場は「西京極・体育館」。
最近は「ハンナリーズ・アリーナ」などと呼ぶそうですが・・・
午前9時15分を過ぎると、いよいよ練習が開始されましたッ!
ん~、それにしても寒いなぁ・・・
これまで何試合もの予選を勝ち抜いてきた「北嵯峨」・・・
今日は、この西京極で、どんな試合をみせてくれるのでしょうかッ!?
午前9時30分・・・
いよいよ試合開始のホイッスルが会場に響きますッ!
両チームとも気合は十分ですッ!
試合前のこの瞬間が一番緊張してしまうワタシです。
おっとぉ~、最初の点を取られてしまった「北嵯峨」・・・
このあと、シッカリと挽回してほしいモノです。
ワタシの後ろに座ったオジサンは、どうやら「北嵯峨」の応援をされているようで、
「おいおい、先行されてどうするんじゃ~、シッカリせいよぉッ!」
などと、ダミ声を飛ばしています。
「北嵯峨」は、キャプテンの強烈な一撃で、同点へと持ち込みましたッ!
後ろのオジサンは、
「そうそう、その調子~、もう一本、もう一本ッ!」
まだ試合は始まったばかりだというのに、テンション高めです・・・
またしても「桃山」が得点・・・
後ろのオジサンは、何故か黙り込んでしまいました。
ん~、それにしても「北嵯峨」の出だしが悪いようですネェッ!?
今度は「9番」のスパイクで再び得点した「北嵯峨」・・・
試合の成り行きを見ていた後ろのオジサンが、再び声を上げます。
「そうそう、その調子、その調子~ッ!」
これこれ・・・
得点した時に見せてくれるこの笑顔が素敵なチームですッ!
でも、寒さの影響か、それともこの会場の照明のセイなのか、いつもより表情が硬いように感じます。
「2番」がクイックするかと見せかけて・・・
レフトから「9番」がクロス。
しかし、強烈な打球を何とか受け止めた「桃山」は、反撃に出たのですッ!
そんな危機を救ってくれたのは「リベロ」・・・
捨て身のプレーで拾ったボールは、得点につなげることができましたッ!
「ありがとう、ありがと~ッ!」
「桃山」が次々に得点をかさねるので、後ろのオジサンはスッカリ黙り込んでいます。
それにしても今日の「北嵯峨」はエンジンのかかりが遅いようですネェッ!?
もう、こうなったらワタシが大声で応援せねばなりますまいッ!
「いけぇ~、そこや~、ブチ込め~ッ!」
(どうしてワタシの声援は下品になってしまうのかなぁ・・・)
「9番」のスパイクで再び同点に持ち込むコトができました・・・
「そうそう、その調子、もう一本、もう一本ッ!」
(先ほどから、後ろのオジサンに替わってワタシが応援の声を上げています)
「北嵯峨」のフェイントを上手くさばいた「桃山」は、全力で反撃を開始しますッ!
「桃山」のスパイクがブロックのスキ間をスリ抜けたぁ~ッ!?
「あぁ・・・」
ブロックの指先に触れたボールは、あらぬ方向へと飛んでしまい、フェイント気味に落ちていきます・・・
「あぁ~、誰かぁ、助けてぇ~」
思わず、そう叫んでしまったワタシだったのですが・・・
リベロの必死の飛び込みもむなしく、ボールは床へと転がってしまいました・・・
後ろのオジサンは、大きく「ハァ~」っと溜息をついています。
まぁ、気持ちは分かりますが、とにかく応援しましょうよ、今は・・・
またしても「桃山」がリードします・・・
そうそう、この「あきらめないプレー」が勝利へと導いてくれるハズですッ!
「そうだ、拾って、拾って、拾いまくれぇ~ッ!」
「いけぇ~、ブチ込めぇ~ッ!」
やはり「1番」が決めるとチームにリズムが生まれますッ!
気が付いたら、後ろのオジサンより、ワタシの方が熱くなっているようです・・・
もう、こうなったらワシャ「北嵯峨」の私設応援団だぁ~ッ!?
「北嵯峨」も、そろそろエンジンがかかってきたようで、イイ形で得点を重ねます。
序盤のもたつきに、監督やコーチからは厳しい言葉が飛んでいるようです。
きっと選手たちも十分に分かっているハズです・・・
ここで気持ちを切り替えて、本来の「北嵯峨スタイル」を見せてもらいたいですネェッ!?
「オジサンが大声で応援するから、ガンガン得点してくれヨォ~ッ!」
先ほどのタイム後の「北嵯峨」の動きが変わったような気がするのはワタシだけでしょうかッ?
次々に得点を重ね、大きくリードし始めたのです。
しばらく静かだった後ろの席のオジサンが復活しましたッ!
「エエぞぉ~、その調子やぁ~、気を抜くなよぉ~」
そして遂に「北嵯峨」が25点をゲットし、このセットをとりました・・・
後ろの席のオジサンは、立ち上がって大きな拍手を選手たちに送っています。
開始直後は、点を取ったり取られたりのシーソーゲームだったのですが、次第に「北嵯峨」が本調子?を取り戻し、点差を広げて勝利しました。
しかし、まだ第1セットを取ったにすぎません・・・
相手も死にもの狂いで向かってくるでしょうから、お互いに気を抜かないで頑張ってもらいたいですッ!
・・・・ ▶2Set